こんにちは♪しゅはりんです。
「相対性理論」、「グーグル」、「ハリーポッター」
この3つに共通する点は何だと思いますか?
それは「内向型の人々によって作られた」という点です。
あなたは何か楽しいイベントに行った後や、友達とワイワイ楽しんだ後、疲れることはありませんか?
もちろんその時は楽しいのですが、早く家に帰ってゆっくりしたいと考えることはありませんか?
もしそのようなことがあるとしたら、もしかしたら「内向型」だからかもしれませんね。
「内向型」という言葉を聞くと、「内気」や「シャイ」といった言葉を連想するかもしれまんせん。
ただ、「内向型」と「内気」「シャイ」は別物です。
「内向型」を理解する上で、おすすめの1冊があります。
楽しいイベントや友達と楽しい時間を過ごした後に疲れがどっとでたり、いわゆる自己啓発書を読んでもどことなくしっくりこなかったり。
この1冊を読むとその理由がわかると思います♪
・コミュニケーションの本を読んでもどこか違和感を感じる人
・なんとなく「生きづらさ」を感じている人
・自分に自信がないと感じている人
読んでみてポイントと感じた点を、今回マインドマップでご紹介します♪
『内向型人間のすごい力』のポイント
今回まとめたマインドマップはこちらです。
上記のマインドマップの、各節の概要を説明します。
現状認識
まず本書は、内向型と外向型に関する現状の説明から始まります。
アメリカ人の三分の一から二分の一は内向型である。言い換えれば、あなたの周囲の人々の うち二、三人にひとりは内向型なのだ
この割合はアメリカだけでなく、全世界において当てはまる傾向ではないでしょうか。
そして同時にこのように説明しています。
もし、三分の一から二分の一という統計に驚きを感じるのなら、それはたくさんの人が外向 型のふりをしているからだ。隠れ内向型は、学校の運動場や高校のロッカールームや大企業 の廊下に気づかれずに生息している。
現在、「外向型」が良いとされる社会、価値観があるといいます。
自己啓発本でも、内なる美徳から外面的な魅力を重視しているとも指摘しています。
日本でも、コミュニケーション能力の大切さが強調されたり、友達が多かったり、活発的に活動することがよいという傾向がありますよね。
「外向型」が良いとされる価値観があるからこそ、「内向型」の人も「外向型」のようにふるまおうとする。
学校や会社なども、考え方・環境面も、「外向型」を理想として設計されている。
「内向型」の人が生きづらさを感じるとしたら、この辺が大きいのではないでしょうか。
本書の方針として以下のように説明されています。
だが、外向型の人間を理想とする考えを、そのまま鵜吞みにするのは大きな間違いだ。進化論からゴッホのひまわりの絵、そしてパソコンにいたるまで、偉大なアイデアや美術や発明 の一部は、自分の内的世界に耳を傾け、そこに秘められた宝を見つけるすべを知る、物静か で思索的な人々によるものだ。たとえば、内向型の人々がいなければ、つぎのようなものは どれも存在しえなかった。
重力理論(サー・アイザック・ニュートン)
相対性理論(アルベルト・アインシュタイン)
(中略)
『シンドラーのリスト』『E.T.』『未知との遭遇』(スティーブン・スピルバーグ)
グーグル(ラリー・ペイジ)
ハリー・ポッター(J・K・ローリング)
(中略)
本書では、エレノア・ルーズベルトやアル・ゴア、ウォーレン・バフェット、ガンジー、そして、もちろんローザ・パークスといった人々が、自らの内向性にもかかわらずではなく、内向性ゆえに、いかにして偉業を成し遂げたかを検証する。
本書ではこの言葉通り、内向型の特徴の説明から、内向型を活かすポイントや考え方まで紹介されています。
内向型の特徴
内向型の特徴についても、外向型との対比を中心に説明されています。
・自己の内部の思考や感情に心惹かれる
・1人になることでエネルギーを充電する
・内向型が必要な刺激レベルは低い
・ゆっくりと慎重に行動する
・高反応
内向型の特徴が様々な観点から、外向型との違いも交えながらわかりやすく説明されています。
「内向型」の人にとっては、思い当たるふしが多々ある内容だと思います。
また、自分の考えや行動の理由がわかると思います。
外向型が理想とされる社会では、外向型のようにふるまえない自分を責めてしまうかもしれません。
ただ、本書の内向型の特徴を知ると、これまでの自分の考えや行動が決しておかしなことではなく、「内向型」なら当然だったんだと、自信を持つことができると思います。
内向型を活かすポイント・考え方
「内向型」を活かすポイントや考え方についても紹介されています。
コア・パーソナル・プロジェクトに従事する
内向型はその特徴から、自分から積極的に発言をするというよりも、聞き役に回ることが多いと言います。
また、少しの刺激でも満足感を得られるため、人とかかわるよりも、一人でできる仕事を選択する傾向があると言います。
ただ、時には内向型も外向型のようにふるまった方がいいと説明されています。
自分の望む結果を得たい時、自分がやりたいことを実現する時、などなど。
常に「外向型」のように振る舞い続けるのではなく、時には「内向型」の特性の枠を超えて行動することの必要性も強調されています。
そして、その時のポイントとして、「コア・パーソナル・プロジェクト」に従事することが紹介されています。
自分にとって非常に重要な事柄、すなわち「コア・パーソナル・プロジェクト」に従事するとき、その特性の枠を超えてふるまえるのであり、実際にふるまっているのだ。
つまり、内向型の人は、自分が重要視する仕事や、愛情を感じている人々、高く評価している事物のためならば、外向型のようにふるまえる。
また、コア・パーソナル・プロジェクトを見つけるためのポイントも紹介されています。
自分のコア・パーソナル・プロジェクトを見つけるための三つの重要なステップがあることに気づいた。
第一に、子供の頃に大好きだったことを思い返してみる。大きくなったらなにになりたいかと尋ねられて、あなたはなんと答えていただろうか。
(中略)
第二に、自分がどんな仕事に興味を持っているかを考えてみよう。
(中略)
最後に、自分がなにをうらやましいと感じるか注意してみよう。嫉妬や羨望はある意味では醜い感情だが、じつは真実を語っている。人間はたいていの場合、自分が望んでいるものを持っている人をうらやむ。
ぜひ参考にしたい考え方ですね。
自分と「自由特性協定」を結ぶ
また、コア・パーソナル・プロジェクトに関連して、「自分と自由特性協定」を結ぶことの重要性も説明されています。
「自由特性協定」とは、自分が休みたいときは休む、というように、自分が自分でいられる時間を大切にするために、自分や周りの人と約束することです。
内向型が外部刺激に高反応といった特徴からエネルギーを消費しやすいため、自分のオフィスやトイレなどの、「回復のための場所」をたくさん作っておくことがおすすめされています。
自分のスイートスポットを探す
内向型を活かすポイントとして、「自分のスイートスポットを探す」という考え方も説明されています。
内向型は外向型と比べて、低刺激でも満足できる特徴があります。
逆に言えば、外向型が満足するレベルの刺激にふれていると、疲れてしまいます。
そのため、自分にとって適切な刺激量である「スイートスポット」を探していくことが大切と紹介されています。
ソーシャルメディアの普及で内向型もアピールできる時代
現在、「スマホ」や「SNS」を多くの人が利用しています。
そしてこの状況は、内向型の人が自分の意見をアピールしたり、コミュニケーションするのに効果的と本書でも紹介されています。
じつのところ、研究によれば、内向型の人々は外向型の人々よりも、オンライン上で自分について親や友人が読んだら驚くようなことまであきらかにし、「本当の自分」をさらけだし、オンラインの会話により多くの時間を割くことが分かっている。
彼らはデジタルコミュニケーションの機会を歓迎する。二〇〇人収容の講義室では絶対に手をあげて発言しない人が、ブログではためらいなく二〇〇〇人はおろか二〇〇万人を相手に語っていたりする。
初対面の人に挨拶するのもままならない人が、オンライン上では生き生きと自分をアピールし、その関係を現実世界にまで広げたりもする。
今でも「外向型」の人を理想とする価値観が社会にあるように感じますが、内向型の人にとって、「選択肢」が増えているのはとても良いことだと思います。
「外向型」の人が得意とする大勢の前で話すという選択肢を選ぶのも一つですが、内向型の特性に合った方法で行動していくのも効果的と感じます。
コミュニケーション・振る舞い方のコツ
本書では、内向型のコミュニケーション・振る舞い方のコツについても説明されています。
逆のタイプとの付き合い方
内向型と外向型では、特性の違いから、考え方や行動の仕方が異なり、時として軋轢が生まれるといいます。
ただあくまでお互いが当たり前のことをしているたけで、どちらの考え方や行動の仕方が優れているというわけでもないといいます。
お互いが相手の特徴を理解し、歩み寄れるところは歩み寄る姿勢が大切と説明されています。
以下の例え話がわかりやすいと感じるため、紹介します。
キャロル・タブリスは著書『怒りー誤解された感情』(Anger:The Misunderstood Emotion)のなかで、道行く人を咬むベンガル地方のコブラの話を語っている。
ある日、ひとりのスワーミー(訳注 ヒンドゥー教の賢者)が、人を咬むのは悪いことだと諭した。コブラは二度とやらないと誓い、それを守った。しばらくすると、村の少年たちはコブラをおそれなくなり、いじめるようになった。
散々やられて血だらけになったコブラは、誓いを守ったせいでこんなにひどいめに遭ったと賢者に文句を言った。
「たしかに、咬むなと言ったが、シューッと音を立てて威嚇するなとは言わなかった」と賢者が答えた。
「このコブラのように、多くの人がシューッと威嚇する音と咬むことを混同している」とタブリスは書いている。
多くの人々、つまり、エミリーとグレッグもそうだが、二人ともコブラの話から学ぶところがあるだろう。グレッグは噛んではいけないと学び、エミリーは威嚇するのもされるのも許されると学ぶのだ。
エミリーは内向型で、グレッグは外向型のパートナーとして紹介されています。
外向型の人は、思ったことをためらわずに発言し、内向型は相手の言葉の意図を深く考える傾向があるといいます。
そのため、お互いが相手の特性を理解しないままコミュニケーションをしていると、関係が壊れてしまう可能性を示唆しています。
内向型は衝突をするのを避ける傾向があるため、相手が理不尽なことを言ってきても、自分に原因があるのではないかと責めてしまう傾向があるといいます。
ただ、コブラの話のように、違うと感じる点ははっきりと主張することの重要性も説明されています。
内向型が苦手なシチュエーション
内向型は1対1や少人数でのコミュニケーションを好み、大人数で話すことは苦手という特徴があると言います。
その理由を以下のように説明されています。
数多くの短期的情報を、混乱したり過度のストレスを感じたりせずに、即座に処理しなければならないのだ。そうした脳の働きは、外向型のほうが適している。
つまり、外向型の脳は一度にいくつものことを処理するのが得意なので、彼らは社交的なのだーディナーパーティでの会話はまさにこれだ。
対照的に、一度に何人もの相手をしなければならない状況は、内向型にっては居心地が悪い。
二人の人間が会話するというシンプルに思える状況には、驚くほどたくさんの仕事が必要になる。
相手が話していることを理解する。相手のボディランゲージや表情の意味を読む。話し手と聞き手がスムーズに入れ替わる。相手が言ったことに答える。相手が自分の話を理解しているかどうか評価する。自分が相手によい印象を与えているかどうか判断して、状況に応じてさまざまな調整をする。
これらを同時にこなすのは、どれほど大変なことか!
しかも、これはマンツーマンの会話の場合だ。ディナーパーティーの席で、大勢を相手にこれをするとなったら、いかに大変だろう。
内向型が苦手なシチュエーションや理由を理解しておくことは、内向型の特性を活かしていく上でも大切ではないでしょうか。
内向型の特性を理解していれば、「シングルタスク」で処理していく、一対一や少人数でコミュニケーションする、等の具体的な対策をとることができます。
少なくとも、外向型の得意とすることができないからといって、自分を責めることはなくなるのではないでしょうか。
『内向型人間のすごい力』の目次
『内向型を強みにする』の目次を以下に引用します。
目次は本の骨格のため、全体像をイメージしやすくなると考えています。
ぜひ頭の片隅に意識しながら読んでみてください♪
はじめに──内向型と外向型 対照的な二つの性格について
パートⅠ 外向型が理想とされる社会
1章 “誰からも好かれる人”の隆盛
2章 カリスマ的リーダーシップという神話
3章 共同作業が創造性を殺すとき
パートⅡ 持って生まれた性質は、あなたの本質か?
4章 性格は運命づけられているのか?
5章 気質を超えて
6章 フランクリンは政治家、エレノアは良心の人
7章 ウォール街が大損し、バフェットがもうかったわけ
パートⅢ すべての文化が外向型を理想としているのか?
8章 ソフトパワー
パートⅣ 愛すること、働くこと
9章 外向的にふるまったほうがいいとき
10章 コミュニケーション・ギャップ
11章 内向型の特性を磨く方法
終章 不思議の国
献辞に代えて
「内向性・外向性」「内向型・外向型」という言葉について
訳者あとがき
奥付
また、下記記事で本書の目次をマインドマップ形式でも紹介していますので、よければ読んでみてください♪
マインドマップ作成のすすめ
今回、私が読んでポイントと感じる点をマインドマップで紹介しましたが、
ぜひ本書を読んだらマインドマップで考えをまとめてみることをおすすめします!
きっとあなただからこそ気づける観点やポイントが見えてくると思います♪
マインドマップで整理しておくと、以下のような効果もあります。
・本を読んだ後の記憶の残りやすさが向上する
・気軽に思いだしやすい(復習回数アップ!)
ちなみに、マインドマップの効果を下記記事でまとめていますので、よかったら読んでみてください♪
まとめ
今回ご紹介した『内向型人間のすごい力』は、自分が「内向型」であることを受け入れ、自信を持てるようになる1冊です。
また、自分が「内向型」ではなくても、身近な人や周りに「内向型」の人がいる場合に、その人たちの考え方や行動を理解するのに大きく役立つと思います。
ぜひ読んでみてください♪
ちなみに、「内向型」を理解する上で、本書と同じように効果的な1冊を、下記記事で紹介しています。
もし興味がありましたら、こちらも併せて読んでみてください♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!