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概念・思考法

1枚は持っておきたい!?「ピレネーの地図」とは

こんにちは♪しゅはりんです。

あなたは「ピレネーの地図」という話をご存知でしょうか。

この言葉だけを聞くといったい何のことかと思われるかもしれませんが

内向型の人にとって、とても参考になる話です♪

この記事がお勧めな人

うまくいくための考え方や方法を探している人

・焦りやすいと感じている人

困った時に冷静さを失いやすい人

当記事の内容をマインドマップにまとめてみました。

 

トラネコくん
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シロネコくん
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ピレネーの地図とは

アルプスで起きた遭難

この技法の元になった逸話をもって例としよう。

スイスでの軍事機動演習の中、ハンガリー軍の小隊の若い中尉は、
アルプス山脈で偵察隊を送りだした。
その直後に雪が降り始めた。降雪は2日間続いた。
その間、偵察隊は戻ってこなかった。
中尉は、部下を死地に追いやったのではないかと思い悩んだ。

しかし3日目にその偵察隊は戻ってきた。
彼らはどこに行っていたのか?
どうやって道を見つけたのだろうか?

彼らが言うには、

「我々は迷ったとわかって、
もうこれで終わりかと思いました。
そのとき隊員の1人がポケットに地図を見つけました。
おかげで冷静になれました。我々は野営し、吹雪をやり過ごしました。
それからその地図で帰り道を見つけ出しました。
それでここに着いたわけです」。

中尉は、偵察隊の命の恩人となった地図を
手にとってじっくりと眺めた。
驚いたことに、その地図はアルプスの地図ではなく、
ピレネーの地図であった。

読書猿『問題解決大全』より引用

 

命の危機から戻ってくる際に頼りにしていた地図が、

アルプスの地図ではなく、全く違う山の「ピレネーの地図」だった

という話です。

ピレネーの地図のポイント

完璧な仮説でなくてもよい

ピレネーの地図は、まさに「仮説」にあてはまると感じます。

ピレネーの地図という「仮説」があったからこそ、

偵察隊は落ち着きを取り戻し、試行錯誤しながらも、

無事帰還することができたのではないでしょうか。

 

そして、アルプスにおいてピレネーの地図という、

「正解ではない」地図だったとしても

実際に行動してみて、試行錯誤しながらも進んでいく行動につながった点が

重要なポイントと感じます。

 

大切なことは、「仮説が正しいかどうか」よりも、

仮説(地図)をもとに試してみて、時には試行錯誤しながら行動すること

こういった姿勢につながることではないでしょうか。

ミケネコくん
ミケネコくん
仮説が正しいかどうか、他にもっとよい仮説があるのでは、といつまでも悩んでるだけで行動しないと、その仮説が正しいかどうかは永遠にわからないよね〜

冷静さと、前に進む勇気を与えてくれる

偵察隊のメンバーが

落ち着きを取り戻し冷静に試してみる意識や行動につながった点も、

ピレネーの地図のポイントと感じます。

慌てたりどうしたらよいか混乱しそうになった時に、

ただ感情に流されたり、状況に右往左往するのではなく、

落ち着きと前に進む勇気を与えてくれる。

「地図」が正しい地図かどうかよりもより大きなメリットだと感じます。

そして、冷静さと前に進む勇気は、

自分たちがこれからどうするか、どのように行動するか。

この点に意識を向けさせてくれると感じます。

 

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ピレネーの地図の注意点

ピレネーの地図は多くのメリットがありますが、

注意点もあると感じます。

「ピレネーの地図」の話では、

アルプスでピレネーの地図でも無事帰還することができましたが

だからといっていついかなる時も「ピレネーの地図」でよいというわけではないでしょう。

本来でいえば、やはりアルプスでは、アルプスの地図を見るのがよいですよね。

このことは、普段我々が「仮説」を立てる際にも当てはまると感じます。

「仮説」であればどんな方法や考え方でもよいという考え方は、

エネルギーや時間といったリソースの観点から見ても非効率になってしまいます。

 

内向型の人であれば、内向型の特徴にあった「仮説」から試してみるというように、

自分の特性に合った方法や考え方を「仮説」として採用して試していく

この意識も大切と感じます。

参考情報

今回ご紹介した「ピレネーの地図」はこの本で知りました。

「ピレネーの地図」以外にも、

参考になる考え方や方法論が数多く紹介されていますので、

よければ読んでみてください♪

目次をマインドマップでまとめてみましたので、

こちらもご覧いただければと思います♪

目次をマインドマップにしてみました!『問題解決大全』こんにちは♪しゅはりんです。 あなたは問題解決する際にどのようなことを意識していますか? 既に実践している解決方法や ...

まとめ

アルプスで遭難した偵察隊は、

「ピレネーの地図」という仮説があったおかげで、

落ち着気を取り戻し、試行錯誤しながらも無事下山することができました。

この逸話は普段の我々の生活にも応用できると思います。

 

仮説は何でも良いというわけではないという注意点はあるものの、

それを補って余りあるメリットがあると感じます。

 

困難なことに直面して冷静さを失いそうになってしまった時ほど

その時々の「ピレネーの地図」を意識してみてはいかがでしょうか。

 

最後までよんでいただき、ありがとうございました♪

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